熊野地域
熊野古道と熊野三山

熊野古道と熊野詣

熊野古道と熊野三山の地図

熊野古道くまのこどうは、主に京都・奈良・伊勢方面から熊野詣で現在の和歌山県南部にある熊野三山へと向かうために利用された参詣の道で、紀伊路・小辺路・中辺路・大辺路・伊勢路の五つのルートがあります。

熊野詣くまのもうでの歴史は古く、平安時代907(延喜07)年の宇多法皇の熊野行幸が最初といわれ、1090(寛治04)年の白河上皇の熊野行幸をきっかけとして京都の貴族の間でも頻繁に行われるようになりました。
室町時代以降は武士や庶民にまで広がり、熊野三山を目指して列を成して歩く人々の様子は「蟻の熊野詣」ともいわれるほど熊野古道は大いに賑わいました。

明治維新後は、熊野詣の風習も殆どなくなってしまいましたが、熊野古道は、国道が整備されるまでの間、周辺住民の生活道路として利用されていました。

熊野三山

熊野本宮大社

熊野本宮大社

所在地
和歌山県田辺市本宮町本宮1100
主祭神
家津御子大神けつみみこのおおかみ素戔鳴尊すさのおのみこと
本地仏
阿弥陀如来
熊野速玉大社

熊野速玉大社

所在地
和歌山県新宮市新宮1
主祭神
熊野速玉大神くまのはやたまのおおかみ伊弉諾尊いざなぎのみこと)・熊野夫須美大神くまのふすみのおおかみ(伊弉冊尊いざなみのみこと
本地仏
薬師如来
熊野那智大社

熊野那智大社

所在地
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
主祭神
熊野夫須美大神くまのふすみのおおかみ伊弉冊尊いざなみのみこと
本地仏
千手観音

熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の熊野三山とそれらを結ぶ熊野古道は、高野山の金剛峯寺や吉野・大峯の金峯神社・大峯山寺などとともに、文化遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004(平成16)年07月にユネスコの世界遺産に登録されています。

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