FLAC(Free Lossless Audio Codec)とは、音声データファイルを品質の劣化がない可逆圧縮のFLAC形式にエンコード(圧縮)・デコード(変換)するソフトウェアです。
FLACに対応したフロントエンド(GUI)を利用しない場合は、コマンドプロンプト(コマンドライン)から「flac.exe」を利用します。
詳細なオプションを指定しない場合は、比較的簡単にエンコードができます。
分類 | オプション | 説明 |
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一般 | -h | ヘルプで利用可能なオプションを表示する。 |
-v | FLACのバージョンを表示する。 | |
-a | 「file」で指定されたファイルを分析する。 | |
-t | 「file」で指定されたFLAC形式のファイルをテストする。 | |
-f | 出力ファイルの上書き保存を許可する。 | |
-o |
エンコードして出力する「パス\出力ファイル名.flac」を指定する。 省略した場合は、入力ファイルと同じフォルダー内に「入力ファイル名.flac」となる。 |
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エンコード | -0 |
圧縮設定で、「0(高速、低圧縮、大容量)」から「8(低速、高圧縮、小容量)」までの数値に応じて内容が段階的に変化する。 「-0」は「-l 0 -b 1152 -r 3」と同等。 「-4」は「-l 8 -b 4096 -M -r 4」と同等。 「-8」は「-l 12 -b 4096 -m -r 6 -A subdivide_tukey(3)」と同等。 圧縮率を変えても品質は変わらず、圧縮速度も遅く感じないため、「-8」がおすすめ。 「-8」で容量は半分弱となる。 |
-1 | ||
-2 | ||
-3 | ||
-4 | ||
-5 | ||
-6 | ||
-7 | ||
-8 | ||
-l | LPCの最大値を指定する。 | |
-b | サンプル内のブロックサイズを指定する。 | |
-m | 各フレームにmid-sideコーディングを試す。 | |
-M | 全てのフレームに適応型mid-sideコーディングを使用。 | |
-r |
最大余剰区分値または最小余剰区分値と最大余剰区分値を指定する。 「最大値のみ」または「最小値,最大値」の形式 |
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-V | 検証を有効にする。 | |
file | 入力する「パス\入力ファイル名.拡張子」を指定する。 |