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Inkscapeでの統合・差分・交差の使い方

Inkscapeでオブジェクトの重なりあった部分を利用した「和」、「差」、「積」などの「ブーリアン演算」によって複雑な形状を作る際に便利で役立つ「統合」、「差分」、「交差」の使い方です。

グループが設定されていると処理できないため、グループを解除した後で実行します。
曲線では特に誤差が出て形状やアンカーポイントの位置が変わることがあるため、正確な形状が必要な場合は同じ位置のアンカーポイントの統合や異なる位置のアンカーポイントの連結のようにできるだけ別の方法で行います。

パスオブジェクトの統合

Inkscapeでのオブジェクトの統合

Inkscapeは統合で、一部が重なった2つ以上のオブジェクトの重なった部分のパスをなくして重なっていない部分のみのパスでできた1つのオブジェクトにできます。

  1. 「ツールボックス」で「選択ツール」をクリックする。
  2. 1つ目のオブジェクトをクリックする。
  3. Shiftキーを押しながら2つ目のオブジェクトをクリックする。
  4. 3つ目以降がある場合は選択を繰り返す。
  5. メニュー > パス > 統合(Ctrl + +)を実行する。

Memo

02〜04の操作は、選択ツールで四角形に囲んでもできます。

パスオブジェクトの差分

Inkscapeでのオブジェクトの差分

Inkscapeは差分で、一部が重なった2つのオブジェクトの前面にあるもので背面にあるものをくり抜いて1つのオブジェクトにできます。

  1. 「ツールボックス」で「選択ツール」をクリックする。
  2. 1つ目のオブジェクトをクリックする。
  3. Shiftキーを押しながら2つ目のオブジェクトをクリックする。
  4. メニュー > パス > 差分(Ctrl + -)を実行する。

Memo

02と03の操作は、選択ツールで四角形に囲んでもできます。

パスオブジェクトの交差

Inkscapeでのオブジェクトの交差

Inkscapeは交差で、一部が重なった2つ以上のオブジェクトの重なっている部分の形状のみとした1つのオブジェクトにできます。

  1. 「ツールボックス」で「選択ツール」をクリックする。
  2. 1つ目のオブジェクトをクリックする。
  3. Shiftキーを押しながら2つ目のオブジェクトをクリックする。
  4. メニュー > パス > 交差(Ctrl + *)を実行する。

Memo

02と03の操作は、選択ツールで四角形に囲んでもできます。

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