画像制作ソフト
Inkscapeでのオブジェクトのフィル・ストローク

Inkscapeで選択したオブジェクトのフィル・ストローク(塗り・線)を設定する方法です。

  • Inkscapeのバージョンは、0.92.3(64bit)。

基本

  • 「選択ツール」などでオブジェクトを選択し「フィル/ストロークダイアログ(下記のいずれかで表示)」で塗り・線の設定を行う
    • メニュー > オブジェクト > フィル/ストローク(Ctrl + Shift + F)
    • ステータスバーのフィル・ストロークの色が表示されている部分をクリック
  • 一つのオブジェクトには一つの塗りと一つの線を設定できる
    離れていても結合されていれば一つのオブジェクトとなります。
  • グループを選択して操作するとグループに含まれる全てに設定が反映される
    グループに含まれる特定のオブジェクトのみを対象とする場合は、「ノードツール」で選択(Shiftキー併用で複数選択可能)してから行います。
  • 保存は16進数の8ビットRGB(不透明度情報(アルファ)付き)

フィル/ストロークダイアログ

Inkscapeでオブジェクトのフィル・ストローク

フィルタブ

Inkscapeで選択しているオブジェクトのフィル(面の塗り)の着色方法・色を設定します。
「なし」・「単一色」・「線形グラデーション」・「放射グラデーション」・「メッシュグラデーション」・「パターン」・「スウォッチ」・「アンセット」から種類を選択するとそれぞれに応じた詳細の設定ができます。

単一色
1色での塗りつぶしです。
使用する色は「RGB」・「HSL」・「CMYK」・「ホイール」・「CMS」のいずれかで設定します。
線形グラデーション
始点・終点までの間は直線状(まっすぐ)に色が変化するグラデーションです。
放射グラデーション
始点を中心に終点を円周とする放射状(円形)に色が変化するグラデーションです。
パターン
あらかじめ作成したパターンを選択し、それを繰り返して敷き詰めます。

ストロークの塗りタブ

Inkscapeで選択しているオブジェクトのストローク(線)の着色方法・色を設定します。
対象が異なるだけで、使い方はフィルタブとほぼ同じです。

ストロークのスタイルタブ

Inkscapeで選択しているオブジェクトのストローク(線)の幅・形状などの詳細を設定します。

ぼかし

Inkscapeで選択しているオブジェクトのぼかしを比率(%)で設定します。

不透明度

Inkscapeで選択しているオブジェクトの不透明度を比率(%)で設定します。
0%で透明・100%で不透明となります。

グラデーション

Inkscapeのグラデーションは始点(0)と終点(1)に異なる色を設定して、その区間を始点の色から終点の色へなめらかな変化で補完して着色する方法です。
始点と終点の間に複数の中間点と中間色を追加することで、始点、中間点、終点それぞれの区間で色が移り変わる表現もできます。
線形・放射・メッシュの3種類があり、「グラデーションツール」で始点と終点の位置を変更できます。
作成したグラデーション設定は複数のオブジェクトで共有して使用でき、編集すると使用している全てのオボジェクトに反映されます。

「単一色」が設定されたオブジェクトで「線形グラデーション」・「放射グラデーション」を選択すると、始点が単一色の時と同じ色で終点が不透明度が0の単一色の時と同じ色のグラデーション設定が新たに作成され、「ツールコントロールバー」と「フィル/ストロークダイアログ」で編集できます。

スポイトツールとパレット

「選択ツール」でオブジェクトを選択し、「スポイトツール」または「パレット」で目的の色をクリックするとフィル(塗り)の色に設定、目的の色をShift + クリックするとストローク(線)の色に設定できます。

InkscapeはGIMPと同じ形式のGIMPカラーパレット(.gpl)を使うことができます。
パレットの詳細はGIMPカラーパレットをご覧ください。

ページトップ

inserted by FC2 system