画像制作ソフト
GIMPカラーパレット

GIMPで描画色と背景色の設定に使用するGIMPカラーパレットの作り方と使い方です。

GIMPカラーパレットとは、決められた色を素早く正確に使用できるように複数の色を登録した1つのパレットを1つのファイルとして保存した色の一覧です。
GIMPを使って画像の作成と編集をする際に、依頼主の規定ごとやウェブサイトなどのプロジェクトごとに決められた色やよく使用する色の情報がまとめて保存されたパレットを利用することで一貫性のある配色が簡単にできます。
GIMPのカラーピッカーには最近使用した12色の履歴が記録されますが、複数のプロジェクトを交互に作業をすると毎回色の数値のメモと入力をする手間が発生するため、カラーパレットは効率が良く便利です。
このGIMPカラーパレットは、Inkscapeでも利用できます。

GIMPでカラーパレットファイルの作成

  • Windows 10 (Pro 22H2 64bit) + GIMP 2.10.36

GIMPカラーパレットの追加

GIMP 2.10.36のパレットダイアログ
  1. メニュー > ウィンドウ > ドッキング可能なダイアログ > パレット を選択し、「パレットダイアログ」を表示する。
  2. 「新しいパレットを作成しますボタン」をクリックして「パレットエディターダイアログ」で新しくできたパレットに名前を設定する。
  3. 描画色をパレットに追加したい色に設定する。
  4. 「パレットエディターダイアログ」の「描画色で新しいエントリーを追加しますボタン」をクリックする。

GIMPカラーパレット内の色の編集

GIMP 2.10.36のパレットエディターダイアログ
  1. 「パレットエディターダイアログ」で対象の色を選択し、「このエントリーの色を変更しますボタン」をクリックして「パレットカラーの編集ダイアログ」を表示する。
    または「パレットエディターダイアログ」で対象の色を右クリックして「色の変更」を選択して「パレットカラーの編集ダイアログ」を表示する。
  2. 「パレットカラーの編集ダイアログ」で色の情報を変更し、「OKボタン」をクリックする。

GIMPカラーパレット内の色の削除

  1. 「パレットエディターダイアログ」で対象の色を選択し、「このエントリーを削除しますボタン」をクリックする。
    または「パレットエディターダイアログ」で対象の色を右クリックして「色の削除」を選択する。

GIMPカラーパレットの削除

「パレットダイアログ」のパレット一覧で対象のパレットを右クリックして、「パレットの削除」を選択、実行します。

テキストエディターでGIMPカラーパレットファイルの作成

テキストエディターを使って既定のフォーマットで色の情報を入力し、任意のパレット名に拡張子として「.gpl」を付けて保存します。
色の数値が一覧で見えるため、こちらのほうが便利な場合があります。

パレットファイルの内容

								
GIMP Palette
Name: Buchi Basis
#
#Gray
#
  0   0   0 Black #000000 = 0,0,0
 64  64  64 Gray #404040 = 0,0,25
 128 128 128 Gray #808080 = 0,0,50
 192 192 192 Gray #c0c0c0 = 0,0,75
 255 255 255 White #ffffff = 0,0,100
#
#Red
#
 64   0   0 Red #400000 = 0,100,25
 128   0   0 Red #800000 = 0,100,50
 192   0   0 Red #c00000 = 0,100,75
 255   0   0 Red #ff0000 = 0,100,100
 255  64  64 Red #ff4040 = 0,75,100
 255 128 128 Red #ff8080 = 0,50,100
 255 192 192 Red #ffc0c0 = 0,25,100
							
  • 1行目は「GIMP Palette」
  • 2行目は「Name: 」+「任意のパレット名」
  • 3行目以降は1行で1色の設定
    書式 R(0〜255) + Space + G(0〜255) + Space + B(0〜255) + Space + 色名(「Black #000000 = 0,0,0」の部分)
  • 「#」以降行末まではコメント

GIMPのカラーパレットファイルの場所

GIMPで利用するために、パレットファイルをGIMPが認識できるフォルダ内に配置します。
バージョンアップに伴う更新を考慮して、ユーザー指定フォルダーへの配置をおすすめします。

Mac OS X > GIMP 2.8
HD/Users(ユーザ)/(User Name)/Library(ライブラリ)/Application Support/Gimp/palettes
またはGIMPの メニュー > 編集 > 設定 > フォルダ > パレット で設定した任意の場所
Windows 7・Windows 10 > GIMP 2.8
GIMPアプリケーションフォルダの share\gimp\2.0\palettes
またはC:\ユーザー\(Account Name)\.gimp-2.8\palettes
またはGIMPの メニュー > 編集 > 環境設定 > フォルダ > パレット で設定した任意の場所
Windows XP > GIMP 2.6
GIMPアプリケーションフォルダの share\gimp\2.0\palettes
またはC:\Documents and Settings\(Account Name)\.gimp-2.6\palettes
またはGIMPの メニュー > 編集 > 環境設定 > フォルダ > パレット で設定した任意の場所

GIMPでカラーパレットの使用

  • Windows 10 (Pro 64bit) + GIMP 2.10.36
GIMP 2.10.36のパレットダイアログ
  1. メニュー > ウィンドウ > ドッキング可能なダイアログ > パレット を選択し、パレットダイアログ(利用可能なパレットの一覧)を表示する。
  2. パレット一覧で使用したいパレットをダブルクリックし、パレットエディターを表示する。
  3. パレットエディターの色をクリックすると、描画色に設定される。
    背景色に設定する場合は、描画色と背景色を入れ替えてから色を選択し、再び描画色と背景色を入れ替える。

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