LAME(LAME Ain't an MP3 Encoder)とは、音声データファイルをMP3形式にエンコード(圧縮)するソフトウェアです。
「lame.exe」はコマンドプロンプト(コマンドライン)から利用、「lame_enc.dll」はフロントエンド(GUI)をはじめとする他のソフトから利用します。
コマンドプロンプト(コマンドライン)からでは「高音質で大容量」から「低音質で小容量」などの詳細なオプションの指定ができ、比較的簡単な少しのオプション指定でもエンコードができます。
分類 | オプション | 説明 |
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ヘルプ | --help | ヘルプで利用可能なオプションを表示する。 「id3」の指定でID3タグ付け関連で利用可能なオプションを表示する。 |
--longhelp -? |
ロングヘルプで利用可能なオプションを表示する。 | |
--license | ライセンス情報を表示する。 | |
--preset help | 推奨される設定が事前定義されたプリセットのヘルプを表示する。 | |
入出力 | --swap-channel | 左右のチャンネルを入れ替え処理を有効にする。 |
--gain | ゲインの調整値を「-20.0」から「+12.0」の範囲のデシベルの数値で指定する。 | |
--out-dir | 出力先とするフォルダーを指定する。 | |
ステレオ | -m |
左右のチャンネルの扱い方のモードを指定する。 デフォルトは「j」。 「j(joint)」はMSとLRステレオの最良の部分を使用する。 「s(simple)」は全てのフレームにLRステレオを強制する。 「f(force)」は全てのフレームにMSステレオを強制する。 「d(dual-mono)」は二重のモノラル、「m(mono)」、「l(left)」、「r(right)」はモノラル。 |
フィルター | --lowpass | ローパスフィルターのカットオフ周波数をkHzの数値で指定する。 |
--lowpass-width | デフォルトは「--lowpass」の15%。 | |
--highpass | ハイパスフィルターのカットオフ周波数をkHzの数値で指定する。 | |
--highpass-width | デフォルトは「--highpass」の15%。 | |
--resample | 出力ファイルのサンプリング周波数をkHzの数値で指定する。 デフォルトは「自動」。 |
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エンコード | (なし) | CBR 128kbps、Joint Stereoと同等。 |
--preset |
推奨される設定が事前定義されたプリセットを指定する。
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-q | ノイズシェーピングと心理音響アルゴリズムによる品質を「0(高品質、低速処理)」から「9(低品質、高速処理)」の数値で指定する。 デフォルトは「3」。 |
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-h | 高品質処理を有効にする。(処理が少し遅くなる) 「-q 2」と同等。 |
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-f | 高速処理を有効にする。(品質が低くなる) 「-q 7」と同等。 |
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--cbr | CBR(固定ビットレート、デフォルト)の使用を強制する。 | |
-b |
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--abr | ABR(平均ビットレート)のビットレートをkbpsの数値で指定する。 | |
-V |
VBR(可変ビットレート)で、品質を「0(高音質・大容量)」から 「9(9.999かも、低音質・小容量)」までの数値で指定する。 デフォルトは「4」。 基本的に音質を上げるとファイルサイズが増加する。 |
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-v | VBR(可変ビットレート)のデフォルトの「-V 4」と同等。 | |
-B | VBR(可変ビットレート)の最大許容ビットレートをkbpsの数値で指定する。 デフォルトは「320」。 |
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デコード | --decode | MP3形式のファイルをWAV形式にデコードする。 |
file | 入力する「パス\入力ファイル名.拡張子」を指定する。 |