音声制作ソフト
FAACの使い方

FAAC(Freeware Advanced Audio Coder)とは、音声データファイルをAAC形式にエンコード(圧縮)するソフトウェアです。
デコード用には同じプロジェクトでFAAD2があります。
FAACに対応したフロントエンド(GUI)を利用しない場合は、コマンドプロンプト(コマンドライン)から「faac.exe」を利用します。
詳細なオプションを指定しない場合は、比較的簡単にエンコードができます。

商用でも利用可能のため利用できる場面は多いのですが、エンコード結果は他と比べて少し劣ります。

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主なオプション

  • FAAC 1.30 (32bit)
分類 オプション 説明
ヘルプ -h ショートヘルプで利用可能なオプションを表示する。
-H 詳細なヘルプで利用可能なオプションを表示する。
品質関連 -b ABR(平均ビットレート)で、おおよそのビットレートをkbpsの数値で指定する。
「-q」より優先される。
「-c」がない場合のカットオフ周波数は「16000」Hzとなる。
-q VBR(可変ビットレート)で、Quality(品質)を「10(低音質、小容量)」から「5000(高音質、大容量)」までの整数で指定する。
デフォルトは「100」。
-q 10 -c 3000 : 〜26 kbps *.aac
-q 500 -c 22050 : 〜277 kbps *.aac
-c ローパスのカットオフ周波数をHzの数値で指定する。
デフォルトは「自動」。
MP4特有 -w AACをMP4コンテナに入れる。
入出力 -o エンコードして出力するパス\ファイル名.拡張子を指定する。
パスを省略した場合は、「cd(カレントディレクトリ)」で指定したフォルダー、またはコマンドプロンプトのプロパティーに登録されている作業フォルダー(ユーザーフォルダー)となる。
指定できる拡張子は「.aac」、「.mp4」、「.m4a」、「.m4b」。
file 入力する「パス\ファイル名.拡張子」を指定する。

エンコード

  • Windows 10 (Pro 64bit) + FAAC 1.28 (32bit)
  1. コマンドプロンプトを起動する。
    Windows 7では、スタート > すべてのプログラム > アクセサリ にあります。
    Windows 10では、スタート > すべてのアプリ > Windows システムツール にあります。
  2. FAAC 「cd c:\Program Files\faac」のようにfaac.exeの入ったフォルダーのパスを入力し、「Enterキー」を押す。
    または、「cd (スペース)」を入力し、コマンドプロンプトのウィンドウにfaac.exeの入ったフォルダーをドラッグ・ドロップし、「Enterキー」を押す。
    cdは、カレントディレクトリ(現在対象とするフォルダー)を変更するコマンドです。
    環境変数のPATHに登録してある場合は、この作業は不要です。
  3. 最も簡単な使い方は、「faac (スペース)」を入力し、コマンドプロンプトのウィンドウにエンコードするファイルをドラッグ・ドロップし、「Enterキー」を押す。
    各種設定、入力ファイル、出力ファイルをキーボードで入力して指定する場合は、「faac (必要なオプション) -o output.aac input.wav」を入力し、「Enterキー」を押す。
  4. エンコードが行われ、AAC形式のファイルまたはMP4形式のファイルが「input.wav」と同じフォルダーまたは指定したフォルダー内に保存されます。

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