AviUtlはプラグインを追加することで「読み込みできるファイル形式の追加」をはじめ、「タイムラインを利用した編集機能」や「エクスポート(書き出し)機能」などの快適な映像制作環境を構築することができます。
プラグインファイルは、AviUtlのフォルダー直下かその中に作成したPluginsフォルダーに配置します。
AviUtlとプラグインを使った映像(動画、ビデオ)の編集と目的に応じたエクスポート(書き出す)環境の構築方法(入手先とインストール工程)です。
AviUtlにこれらのプラグインを追加することで、ビデオカメラやスマートフォンなどの機器で撮影した映像素材やグラフィックソフトで制作した画像素材とBGMなどの音声素材を読み込み、タイムラインで編集し、エンコードして書き出すことができます。
エクスポート用プラグインはエクスポートしたい形式やソフトエンコード(x264)とハードエンコード(NVEnc)の方式など、状況や環境に応じて選択します。
動画共有サイトには音声のみではアップロード(投稿)ができないため、オリジナル曲に静止画を付ける場合にも利用できます。
Windows XP + AviUtl (0.99m)
Windows 7 + AviUtl (0.99m)
Windows 10 + AviUtl (1.10)
GeForce(GT/GTX 6xx 以降)の利用できる場合は、NVEncの使用ができます。
1分の動画 + 音声をエンコードした場合、CORE i7 + x264は約5分でしたが、GeForce GT 640M + NVEncは約30秒と約10倍速になりました。
拡張 NVEnc 出力 5.00以降、音声と多重化の追加ソフトは不要となりました。
AviUtl単体では、AVI・WAVと静止画のみしか読み込みできず開けないので、扱える動画素材の形式(MOV・MP4・MTS)を追加するプラグインです。
ダウンロード〜解凍してできたファイルのうち、lwcolor.auc・lwdumper.auf・lwinput.aui・lwmuxer.aufをProgram Filesフォルダ内のAviUtl > Pluginsフォルダに配置します。
このプラグインを経由してタイムラインにメディアファイルを配置すると、同じフォルダ内に拡張子がlwiのインデックスファイルが自動的に作成されます。
L-SMASH Worksの読み込みプロセスをAVIUtlと分離することで安定性を向上させるプラグインです。
メニュー > ファイル > 環境設定 > 入力プラグイン優先度の設定 で、L-SNASH Works File Readerより前(上)に設定します。
AviUtlにタイムラインを使った簡単な編集機能を追加するプラグインです。
位置、大きさ、回転や音量などの動きにはイーズインとイーズアウトのイージングの設定もできるため、モーショングラフィックスエディターとして利用できます。
ダウンロード〜解凍してできた全てのファイル(exedit.***・lua51.dll)をProgram Filesフォルダ内のAviUtl > Pluginsフォルダに配置します。
L-SMASH Worksで対応可能にした形式として、AviUtlフォルダ内のexedit.iniに「.mov=音声ファイル」・「.mov=動画ファイル」・「.mts=動画ファイル」・「.mts=音声ファイル」を書き足します。
x264と各種音声形式のコマンドラインプログラムを使用するエンコードとMP4Boxを使用してMP4にまとめる動作の設定をGUIで行い、実行を制御する機能を追加するプラグインです。
ダウンロード〜解凍してできたフォルダのauoフォルダ内にあるフォルダとファイル(x264guiEx_stg・x264guiEx.auo・x264guiEx.ini)をProgram Filesフォルダ内のAviUtl > Pluginsフォルダに配置します。
NVIDIA GeForce Kepler世代以降(GT/GTX 6xx 以降)のGPUを利用するH.264/MPEG-4 AVC形式のハードウェアエンコードをはじめ、各種音声形式のコマンドラインプログラムを使用するエンコードとL-SMASHを使用するMP4にまとめる動作の設定をGUIで行い、実行を制御する機能を追加するプラグインです。
解凍してできたフォルダのauoフォルダ内にあるフォルダとファイル(NVEnc_stg・NVEnc.auo・NVEnc.ini)をProgram Filesフォルダ内のAviUtl > Pluginsフォルダに配置します。
解凍してできたフォルダのNVEncCフォルダ内のx64フォルダ(64ビット用)またはx86フォルダ(32ビット用)を任意のフォルダ(Program Filesフォルダ内にNVEncCフォルダを作成するなど)に配置します。
※GeForce GT 640MでNVEnc 4.nn(NVEncCもインストール必要)では、エラーが出てエンコードできなかったため、3.33を使用しています。
AVIUtlプラグインが制御して実際に作業するソフトウェアです。
AAC形式の音声エンコーダーです。
ダウンロード〜解凍してできたfaac.exeを任意のフォルダ(Program Filesフォルダ内にFAACフォルダを作成するなど)に配置します。
様々な形式のエンコード・デコードなどができるソフトウェアです。
AAC形式の音声エンコードに利用します。
ダウンロード〜解凍してできたフォルダを任意のフォルダ(Program Filesフォルダ内など)に配置します。
H.264/MPEG-4 AVC形式の映像エンコーダーです。
ダウンロードしたファイル(x264-*.exe 解凍不要)を任意のフォルダ(Program Filesフォルダ内にx264フォルダを作成するなど)に配置します。
「Download x264 ボタン」の下の「Binaries」からダウンロードします。
エンコードした映像と音声をMP4形式のファイルにまとめるマルチプレクサーです。
GPACのインストーラーをダウンロードし、MP4Boxを任意のフォルダ(Program Filesフォルダ内など)にカスタムインストールします。
エンコードした映像と音声をMP4形式のファイルにまとめるマルチプレクサーです。
この書き出しで利用するL-SMASHと読み込みで利用するL-SMASH Worksは別物です。
解凍してできたフォルダ内にあるファイル(muxer.exe・remuxer.exe・timelineeditor.exe)を任意のフォルダ(Program Filesフォルダ内にL-SMASHフォルダを作成するなど)に配置します。
NVEnc(拡張 NVEnc 出力) 4.64のエンコード設定例
音声のエンコードにFFmpegを使って行っていた部分をFAACに変更して行う場合の設定です。
FAACを利用可能にするため、x264guiEx.iniまたはNVEnc.iniを次のように変更します。
これまでに変更したことがある場合は調整してください。
[AUDIO]の「count=13」を「count=14」に変更します。 「audio_encoder_13=FLAC」の後に「audio_encoder_14=FAAC」を1行書き足します。
[MODE_FLAC]パートと[X264_DEFAULT]パートの間に下記の行を書き足します。
[AUDIO]の「count=16」を「count=17」に変更します。 「audio_encoder_16=AAC_FFMPEG」の後に「audio_encoder_17=FAAC」を1行書き足します。
[MODE_AAC_FFMPEG]パートの後に下記の行を書き足します。
[SETTING_FAAC]
dispname="FAAC"
filename="faac.exe"
aud_appendix=".tmp.aac"
pipe_input=0
base_cmd=" %{mode} "%{wavpath}" "%{audpath}" "
help_cmd="--long-help"
[MODE_FAAC]
count=2
;ABR mode
mode_1=" ABR"
mode_1_cmd="--abr %{rate}"
mode_1_bitrate=1
mode_1_bitrate_min=8
mode_1_bitrate_max=152
mode_1_bitrate_step=16
mode_1_bitrate_default=128
;VBR mode
mode_2=" VBR %{dispList}"
mode_2_cmd="-q %{cmdList}"
mode_2_dispList=10,20,30,40,50,60,70,80,90,100
mode_2_cmdList=10,20,30,40,50,60,70,80,90,100
とりあえず使えるレベルで、VBR 100以外でのエンコードは試していません。
FAAC単体の使用方法は、音声制作ソフトのFAACの使い方をご覧ください。